21/4/4 九州チャレンジサイクルロードレース2021 A-M

 九州チャレンジサイクルロードレース2021 A-M クラスに参戦。

 当日は初めてのオートポリスフルコースとあり7:30からの試走をしておきたく4:00に宮崎を出発する。くろきさんの車に同乗させていただいて、いつもの通りレースプランを練りながら楽しく。

 自身としては減量が上手くいって非常に調子が良い(163cm・62.5㎏)。坂もしっかりとダンシングを駆使できれば、ある程度上れる感触があるので勝負できるのではないかと。
 アップダウンのコースレイアウトは自分向きだし、気温もやや肌寒いぐらいだろうし、レース時間も60分ぐらいだろうしと、自分向きの良い条件がかなり整っている。なので、作戦としては4周目ぐらいまで集団内で様子をみて5周目の登りでアタックをかけて逃げにトライしようと画策。
 5周目2個目の登りからなら残りレース時間は20分程度なはずなので4人ぐらい集められれば(1人は無理)逃げを打てるのではないか・・・という妄想。
 ・・そんなこんなな妄想プランを話ながらAM7:30前にオートポリス着。



 現地は雨。。これはいつも通り?
 とりあえずコースの試走に出る。
 冷たい雨が体を打ち付けとにかく寒い。路面は当然完全なウェットで風も出ている。
 コーナーが怖い。サーキットコースなので路面グリップは問題ないだろうと思ってたのだけど予想以上に路面の接地感を感じることが出来ない。怖い。フロントからスリップしそうな感触しか掴めずとにかく怖い。
 特にジェットコースターの下りが半端なく怖い。霧で先のコーナーが見えない上に風でフロントホイールをあおられフロントの接地感を感じることが出来ない。やや逆バンク気味に思えるコーナーはそれこそスリップしそうな感触しか感じられず恐怖しかない。
 2カ所の上りについては、2個目の登りが思ったより勾配が弱く距離も短い。勾配を感じないのは道幅が広いせいもあるだろうが、前日のジュニアレースが終盤になっても集団が大きかった理由が分かった気がした。
 コース難度が想定よりも低く、これはスプリント勝負も十分にあり得るし、そうなると勝機がなくなるのでその辺を意識した戦略でレースする必要がありそう。やはりレース中盤以降から動いて行くのが良さそう。もちろん、それだけの脚があればの話だが。。
 最後に試走している人が少なかったことがちょっと怖い。いきなりレースであの下りを何も知らずに突っ込んでいくことは自分にはできないので、その辺りのリスクは絶対に回避したい。とりあえず、1周目の下りは先頭付近で下り始めようと誓う。
 スタートまであと4時間ほど。雨が止むことをひたすら願う。




 残念なことに試走後も雨は止むこともなくスタート時間が迫り、ジャケットを脱いでスタート地点に向かう。相変わらず寒い。風もさらに強くなっているような気が。。これは下りが益々大変なことになっているかも。ただ寒さについては、走りだせば問題ないだろうとそれほど防寒もせずにスタートすることに。自分にとっては暑いよりは絶対マシなはず。



●1周目
 定刻の13:20にレーススタート。
 前列にならんだが、モタモタとスタートしてしましすぐに集団の後方へ追いやられる。ホームストレートで何名かファーストアタックで飛び出したよう。霧で覆われたコース視界は悪く、逃げた選手が霧の中に消えて行く。。
 各コーナーを必要以上に慎重にクリアしていったら結構集団の後ろの方に。1周目はもっともリスクが高いのでここは必要以上の車間を開いて安全マージンをとりながら本当に慎重にビビりながら付いて行く。
 1個目の登りはいきなりお見合い状態で集団が横に広がる。自分は最初の下りのリスク回避・安全第一を確保するため、この登りですぐに集団の前に出て先頭で上り始める。ペースを上げるのは誰だ?みたいな苦情の声があったらしいが、そんなの知らない。
 そのまま1個目の坂を登り切って予定通り集団の先頭で下り始める。霧で先が見えず何処からコーナーに入るのかが分からない。怖い。。ビビって下っていくと明らかにスピードが違うVC福岡の選手に抜かれる。。あの選手の下りは凄いなと思いながらも自分はとにかく安全に。
 コーナーは更にビビりながらバイクを立てて。試走同様に横風でフロントホイールがあおられ接地感を感じることが出来ずちょー遅くてすみません状態。
 で、2個目の登りでファーストアタックで先行してた2人に追いついていたような記憶。
 2個目の登りも先頭に上がれたのでそのまま先頭で上る。上り切って後方を確認するとやはり大きな集団のままで1周目を終了。2周目へ。

●2周目
 ホームストレートは相変わらず霧で前が見えない状態。やや下り基調のようでスピードも乗る。集団の中にいるとかなり楽に走れる感じ。が、やはりコーナーはかなり怖い。ビビりながらコーナー回ってたら集団後ろに位置してしまってた。
 ただ1個目の登りのペースは遅かったので難なく集団の先頭付近まで上がることができた。
 やっぱりビビりながら下って2個目の登りでつすえさんが先行したのでチェックしたら2人飛び出す形に。自分の逃げるタイミングではなかったのでどうしようかと思ってたら、つすえさんも同様の判断だったらしく辞めてしまった模様。ホームストレートに戻ってきたら一人になってしまっていた。まだまだ先は長いので大人しく集団に戻る。

●3周目
 やはり当初のプラン通り5周目の2個目の登りで逃げを打とうと決心する。のでここは集団で脚を貯めることに。ペースも落ちついていたような記憶。この周は動くことなく休憩。
 前を固めるのはファンサイクル、VC福岡、津末レーシングといったところか? とくにファンサイクルはどの選手も皆強く一番チーム力があったなという後々での感想。

●4周目
 我慢の時間帯と集団の後方まで下がってフラフラしてたような記憶。とくに目立った動きはなかったと思う。多分。
 アタックもないので集団がバラけることもなく人数が多い。このままだと都合悪いので次の周で予定通り仕掛けてみようと決める。仕掛ける脚も残っている感じがするし。

●5周目
 いよいよ攻撃を試みる周回。まずは1個目の坂で上げる。後ろで何人か反応した気配があるが、集団のザワザワはなくなったので少し飛び出した形で集団も縦長になったか?(後ろ振り返ってないので実際は不明)
 慎重に下りを下って2個目登り前で後ろが追い付き被せられる。けど、登り口で集団がまた横に広がったので、隙間をついて今度は逃げを決めるべく再度アタック。今度は完全に気配が消えたので決まったはず。
 坂の頂上まで必死にダンシングで上って確認するとつすえさんが反応したようで2人。後続は離れていたのでまずはこれを決めるべくローテ回す。しばらくしてもう一人ホンダ栃木のうすいさんが合流。3人に。お、いい感じ。
 ホームストレート通過してさらにファンサイクルの選手が2人(ひとりはこだまさん、もう一人は分からなかったけどこれまた非常に強かった)合流で5人。おおお、これは決まる。しかもメンバーが非常によい。ファンサイクルの2人は特にストレートでの牽きが強力なのでかなり良い感じ。・・というか後ろについていてもキツい。。
 1コーナー回ってさらに回してこりゃ決まったなと思う。ラッキー。ただ、4人とも凄く強い人達なのでこの中で勝てるのか?、かえって難度が上がってないか? この中だと5番手じゃないか?と大変不安にもなる。
 平坦はしっかりとローテしてあとは登りのペースをコントロールできれば最後まで行そうと思いながら5周目の1個目の登りへ。ここはペースで淡々と・・って思ってたら後ろに大勢の気配がする・・・と思って振り向いたら集団に捕まってしまっていた。。
 がーん、かなりショック。追走された?ホビーで追走とかあるのか? 平坦のスピードもそれまでの周より速いペースで走っていたし、そんなにこの逃げ遅かったっけ?とショック。結構脚も使ったし。。完全に決まったと思い込んだ逃げが想定以上に早く吸収されてしまったことに自分の力の無さを痛感し大変落ち込む。

 
●6~7周目
 この辺から周回を勘違いしていた。6周目はひたすら回復に努めて人数の少なくなった集団後方でヒラヒラ。ヒラヒラしすぎてちょっと中切れしかけ無駄に脚を使ってしまったり。油断したらいけないと思いながらもやっぱりヒラヒラ。結構消耗してしまい何だかんだで辛い。

 7周目はもう2周あると勘違いしており、この周まで回復させてラスト2周目で再度アタックしようと考えていた。
 ・・・けど、7周目2個目の坂でギンリンの選手がアタックし霧の中に消える。あと2周あるので一人は厳しいだろうと思い特に反応はせず。ただ、集団後方がばらけはじめたので集団を小さくしときたくローテを促す。
 で、ゴール地点に戻るとラストラップのジャンが鳴ってる。えっ!、ラストラップ!? 霧と雨で減周したのか? そんなアナウンスあったけな? とやや混乱してしまう。
 でもまあ、自分の予定より-1周減周でラッキーか?とも思う自分も居たり・・(苦しいのが思ってたのより早く終わるので)。

 とにもかくにもラストラップなので一人逃げは追いつかないとの正常思考に戻る。元々集団を小さくする意味でのローテ促しを追走のためと都合よく変更して前を追う。
 が、霧の中で前の選手が見えない。どんだけ逃げているか不明。やべ。。
 ただ先頭はローテが回っていないわけではないし、それまでの周よりもペースは上がっているように感じたので最後の坂までには追いつけるのではないかとこの時は思っていた。

 ラストラップの1個目の坂に差し掛かって、ここは牽くべきかと迷っているとVC福岡の選手ともう1人が飛び出すのが見えたのでそれにジョイン。
 そのまま登り切って下りは3番手の非常に良いポジションで下ることに成功。ラストラップなので、この下りは最後は攻めて下ろうと思う。この周だけは前走者との車間を詰めて下りコーナーへ。一瞬前の選手のリアが流れビクっ!!となるが上手く立て直してくれたので3番手で下りをクリア。絶好のポジションだ。さらにこのポジションでドラフティングを利用して2個目坂勾配のキツくなる地点までツキイチ・・って思ったら、横からファンサイクルの方が鋭いアタック。あまりの切れにヤバいと思って追走してしまう。
 ただ自分のほうは切れがなく、後ろを良い感じで引き連れて行ってしまった気がする。しまった、もう少し我慢すればよかったと思ったら、今度はつすえ選手のアタック。これはさらに強烈。ヤバいと再度思い追走に入るが、踏み遅れてしまい一気に差が開く・・・いや、普通に自足が違ってた。
 このまま行かしてしまうとまずいので全力で追うが、差は開くばかりで坂頂上手前でついに力尽き、坂の登坂途中にダンシング⇒シッティングに移行してしまう。座ったら負けだとスタート前に自分に言い聞かせてたのに。

 坂を上り終わって単独の3番手。後ろはバラけて皆単独になっている模様。4番手以降の人からも先行は出来ている。もはや前の2人を捉えるのは無理っぽいので、この表彰台のポジションだけはキープしようと思う。・・けど脚が終わっており全然前に進まない。。
 ヤバいヤバい、、と後ろを見ると1人追走してくるのが見える。が、苦しくてペダルを回せない。メンタルがガタガタ状態でもう一度後ろを見ると、なんか懐かしい顔が・・。
 あ、レジェンドかわのさんだ。目が合ってなぜか2人で爆笑。この方とうに50を超えているはずなのに何故この局面に残ってるんですか? 強すぎ・・と思わず笑ってしまった。
 かわのさんに追いつかれそのまま2人でスプリント勝負か、、とも思ったけどフツ―に追い抜かれてツキイチもできず・・。。ああ、表彰台が・・・。メンタル完全崩壊。
 ダラダラ走ってたらファンサイクルのにしやまさんがカッ飛んで行き、さらに抜かれ5番手。
 せめて入賞ラインは死守せねば、と思い再びペダルを回す。後方は、ファンサイクルとギンリンのユニフォームが追走しているのが見える。
 もう無理~~と思いながら必死でゴールラインをめざす。最後もがけばいいものをもう入賞ラインの6位でもいいやと思ったとたん、さらにファンサイクルのこだまさんに差されてしまい6番手でのゴール。

 満足したら終わり。。ゴール後監督の名言が頭の中で響く。確かに最後は優勝無理→表彰台無理と感じた時点でその後の順位に満足してしまった。とくに4番手になったところから、4~6位は変わらないし、苦しいの嫌だし、と苦しいことから完全に逃げてしまっていた。練習でも同様のメンタルで諦めることが多かったので最後にそれが結果として表れてしまった感じがする。

●まとめ 
 レース全体の総括としては優勝した選手は完全に最終ラップに的を絞っていたんだろうなと思う。それだけに5周目の逃げに失敗したのが全てだったか? プランとしては悪いどころか良かったとも思うのだが、逃げを牽引する脚がなかった、実力通り、ということだろう。
 6位という結果は上出来だと思っている。自分の妄想どおりの展開を生み出すことは出来ていたし、久々に面白いと心底思えるレースだった。去年はこの感覚を全く感じることがなかったのでこれは非常に嬉しい。またレースを楽しもうと思える結果とチャレンジだった。
 皆寒くて体が動かなかったという声も多かったので、そんな問題は全く感じなかった自分にとってはチャンスだったとも思える。

 雨のレースについては、直近レースが50%近い降水確率を誇る経験豊富な人間の割にはかなりビビってレースしてたけど、こちらも結果的に落車することもなく無事に今回も終えれたので全く問題なし。怖かったけど楽しめた。某HSRのような恐怖感は全くなかった。さすがマスターズ。

 最後にレースresultをみて思ったのが、九州内レースの上位メンバーってほとんど変わってないなってな感想。10年以上レースを楽しんでいるけど、今回自分より前でゴールした選手は自分がレース始めたころからずっとレースに出ていて好成績を出し続けている人達ばかり。そして何よりも一緒にレースしたとき前でゴールできたことの記憶のない強い選手ばかりだった。皆それぞれ楽しみながら末永くレースをやられている方々だとリスペクト。めちゃくちゃ強いから皆嫌いだけど(本音)。


 去年から練習量が減り体重が増加傾向にあって、一時(12月頃)は67㎏ぐらいあった体重を62㎏台まで落とすことが出来たのは大きかったと思う。これはまさに2月から始めたクエーカーおじさん生活のおかげ。オートミール美味しいです。これもZwifワーカーさんのおかげ。引き続き勉強させていただきます。
 

 去年より痩せたのは痩せたのだけど、いただいた写真見て、やっぱりお腹のポッコリが気になるので引き続き減量を頑張ろうと思った。
 

 


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