22/10/16 宮崎県自転車競技選手権大会(ロード)

  宮崎県自転車競技選手権大会 兼 宮崎県高等学校新人大会自転車競技大会 ロードレース に参加。
 会場は西都市の東調整池特設コース。同コースでのロード開催は4回目にて大分馴染みとなってきた。ど平坦コースにてバックストレートこそ路面凹凸の激しいが、晴れていると特にブレーキを必要とする減速区間もなくグルグルと回り続けるコースプロフィール。



 雨予報だったのだけど、この日は朝から快晴。ドライ路面だとコース難度が低いので個人的には雨でもOKなのだけど。。

 試走では走行ラインなどの路面状況やカーブ区間を念入りに走り、ちょうどあさだんとローテしたのでペースも確認したかったのだけど、道幅一杯の並走試走に進路をたびたび塞がれるので断念。今回も注意喚起をするのだけどなぜ注意されているのか理解できないよう。本当はやりたくないのだけど、分かってもらえるまでは根気よく続けるしかない。先生や親御さんもご協力お願いします。
 試走を終えたところでこの日の優勝候補大本命がDNSであることが判明。このことで予選・決勝の戦略が大幅変更となった。

●予選1組目
 出場メンバーのDNSが判明したので、序盤からアタックしかけて12名に絞ることを打ち合わせてスタート。
 バイクペーサーがスタート時からかなり先頭行っていたので、バックストレート区間から仕掛けて2周ほどペースを維持して走ったら早くも13名になったので、あとは色々と試してみる。バックストレート終わりの立ち上がりから仕掛けてみたら単独に。予定外だったけどそのままペースで回るもなかなか後続が追い付いてこない。2周ほど単独で回って集団に吸収される。ただこの時に決勝は逃げれそうな感触を得ることができた。
 幸い12名以下になったので残り周回は仕掛けどころでペースアップしてみたりと試せそうなことはやるだけやってゴール。スプリントの練習もしようと思ったけど、結構疲労してしまったのでスプリントせずに終了。

 予選が終わってからくろきさん、あさださんとおしゃべりしながら決勝に向けてのプランを練る。
 まずは逃げで勝利を目指そうと決める。過去に同コースでは逃げが決まったことがないが今日は大本命がいないだけに逃げが決まりやすい条件が整っているように思えた。
 逃げを打つタイミングはまずは一番決めにくいが、決めやすい時間帯でもある最初の周、それが決まらなかったら中盤以降に再度攻撃していくことにて確認しておく。ローテについてもコーナー立ち上がりの処理方法や周り方など結構入念に走り方を決めておく。一人で終始逃げ続けるような絶対的な自脚がないので、その辺は省エネできるところは少しでも活用していこうと。
 序盤からの逃げだと4名は欲しいところ。ペース的には2分25秒前後で刻めれば逃げれるのではないかと。一方、中盤すぎの残りレース時間が自分の領域に入ったら一人でも行こうと決心しておく。



●決勝
 決勝は半分ぐらいは延岡学園じゃないかというメンバー。延学はここの一年で県内でも一番部員も多く勢いを感じる。ただ皆同じ走りをするのでこれは逃げれそうだなとスタート前にも思う。(面白いぐらいに学校によって走り方の特徴が出て、見事に指導者のスタイルが現れる。それは我々大人も一緒だけど。)
 本当はスタート後にバイクペーサーが入ってからのスタートということがだったけど、トラブル?にて先導なしでスタート。半分まではパレードということだったので、自主的にバックストレートの2/3ぐらいすぎたところから自主的に解除してペースを上げてみる。
 コーナー立ち上がりのローテであさださんが前にでて牽いてくれる。後ろを確認すると後続が離れていたので残り飛び出していた4人にてペースアップ。すぐに逃げが決まる感触があったので、先頭パックを作ってアドバンテージを稼ぎにいく。メンバーは、あさださん、そんださん、延学の子、と自分の4名。
 まずは30秒ほどのギャップが欲しかったのでローテを催促しながらペースアップを図る。
 他のメンバーが苦しそうな感じだったが、「この逃げは決まるから、ここが踏ん張りどころ!」と鼓舞しながら走る。しばらくはタイム差が20秒前後ぐらいで推移して大きなギャップを広げることは出来ていない。数周して延学の子が逃げきれないと判断したのかドロップ、3名になってしまう。が、まだまだ全然行けそうな感触があったので、再度あださんとそんださんを鼓舞しながらペースを作る。
 5周ほどして2人がキツそうな感じにて、正直自分が前を牽いていないときはペースが下がる。推移するタイム差情報を元にタイム差が縮まると長めに牽いて集団との差を狡く保つ。幸い後続はくろきさんがいるし、事前の打ち合わせどおり抑えてに回ってくれているはずと信じてひたすらペースメイクに努める。Lapも2分25秒ぐらいをキープできるよう努める。GarminのLapSummaryはこういう時に非常に役に立つ。
 
  一緒に逃げている2人が次第に消耗し始めたようでかなりきつそう。あさださんはローテを飛ばさず頑張ってくれている。「もう少しがんばろう、そうすればタイム差が一気に開くから」と声掛けしながら、なるだけ自分が前を牽いてペースを維持。少しずつタイム差が広がっていく。

 レースの半分を消化しようかというところで、献身的にローテしてくれていたあさださんが限界を迎えたようでドロップしてしまう。が、おかげで30秒以上のギャップを作ることが出来ていた。
 二人になり、そんださんが心配そうに「まだ行きますか?」と聞いてるので「もちろん!」と即答し強引に逃げに引き込む。ほぼ自分一人での牽きとはなるが、レース距離の半分以上が過ぎるまでは1人で行ける感じがしなかったので仲間の協力が少しでも欲しいところ。
 
 残り10周を切ったところから、案の定一気にタイム差が広がっていく。とどめを刺すべくペースアップ!・・といいたいところだけど、そんな余力も強さもないのでひたすらペースを保つことに集中。そんださんにはコーナーの立ち上がりだけ牽いてもらって10秒ほど回復させてもらった後は次のコーナーまで牽くというの繰り返し行く。

 少しずつ残り5周くらいではちょうど反対側に集団が見えるぐらいまで差が開いたので完全に勝負ありにてようやくペースを緩める。
 完全な逃げということにて色々と交渉して1位は譲ってもらいそのままゴール。

 結果:1位

 ゴール後に獲ったことをくろきさんとあさださんに報告したらめちゃくちゃ喜んでくれたのが本当に嬉しかった。 
 実際にこの優勝という結果は、ほぼ事前のプラン通りに進めることができたからに他ならない。そのためにもあさださんとくろきさんのアシストは必要不可欠だったし、それぞれが自己を犠牲にしてくれて走ってくれたので、それに応えるべく自身もそのプレッシャーを追いながら責任をもって走り続けれた。一人ですべてを打破できる力はないだけに仲間と一緒に勝ち取った1位だった。本当にありがとうございました。

 表彰台ではなんと!宮崎選手権ということにてチャンピオンジャージまで授与されるサプライズに大いに喜ぶ。この数年はかずま少年がどんどん強くなって手が付けなれない状態が続くと思っていたし、逆に自分はこの数年で衰退する可能性が高いのでこの手のジャージには縁がないと思っていただけに自分でもびっくりの結果となった。 
 運も良かったが、戦略、経験、スキル、チームメイトの助けなどの小さな積み重ねが勝ち逃げに繋がったのが嬉しい。自分の強みを最大限に活かすことができ、限界にも挑戦したことでレースを通じて強くなれたと思えるのもまた嬉しい。少なくとも積極的に動くことで得たものは大きい。
 後で聞くと、やはりあんな早くから行くと思ってなかったとの声が聞かれた。逃げを狙う側からするとしてやったりの言葉で聞いててニヤニヤしてしまう。そんなわけで後悔された方はぜひトライしてほしい。間違いなく失敗するので。。

 逃げは決まればたまに勝ちます。
 
 
 
 
 

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